インフルエンザが猛威を振るっています。
この冬、国内で流行しているインフルエンザのうち、Aソ連型ウイルスが、97%(35検体中34検体)という極めて高い確率で、インフルエンザ治療薬 「タミフル 」が効かない、あるいは効きにくい「耐性ウイルス」であることが先月16日、国立感染症研究所の調べで分かったようです。タミフル に変わる治療薬である「リレンザ」を使用すれば効き目があるが、通常の医療現場ではウイルスがAソ連型なのか、他のタイプなのかを区別することは難しく医療現場での混乱が懸念される事態とのことです。
先月末に、厚生労働省の研究班が「新型インフルエンザを含め、あらゆるタイプのインフルエンザウイルスに効く可能性があるワクチンをマウスを使った動物実験で効果を確認」したそうです。ただ「人間に接種した場合の副作用などを詳細に調べる必要があり、実用化には数年はかかりそう」とのことです。
私は以前、医師から『菌交代症』と言うことを教えて貰いました。
菌交代症とは、「化学療法剤の使用により、生体内の常在菌で薬剤に感受性のあるものが死滅し、他の菌が代わって繁殖している状態。」だそうです。
「タミフル?リレンザ?」「万能ワクチン?」・・・インフルエンザ有効ワクチンには『菌交代症』は関係ないのかな?
植物が生育する上にもこの『菌交代症』は当てはまると思っています。
植物の病気①に有効の殺菌剤(1)を用いその菌が死滅。病気①は回復しますが病気②の心配が発生したら殺菌剤(2)を用い病気②の菌が死滅。病気の心配がある度にその病気に有効な殺菌剤を散布する・・・
このような管理は地球環境を思うととても不安です。当社の植物管理は「化学薬品に極力頼らない」エコアース管理に努めています。エコアース管理の一つに「特殊液肥・植物性乳酸菌入りエコアースNの散布」があります。このエコアースNに、ある時はニンニクエキスを、ある時はオオバコエキスを、ある時はアップルビネガーを、ある時はドクダミを、ある時は木酢を、と、このように異なるものを加え、菌交代症に備えています。
児童数が1200名近いマンモス校である安曇野市の三郷小学校の校庭芝生化は平成15年度です。芝生の校庭を使い始めた平成15年8月から1日も使用禁止にすることなく使われています。
オープンからの6年間に、殺菌剤の施用=0回、殺虫剤の施用=2回(いずれもコガネムシの幼虫の大量発生時)、除草剤の施用=1回(クローバー退治にスポット的に)。1200名近い児童が6年間使用している約4000m2の芝生校庭に、これらの薬品の施用は3回です。
エコアース管理により丈夫な芝生が育っています。エコアースNの施用がだいぶ関係していると思います。
これからも地球に優しい安全な維持管理で丈夫な芝生を育てていきたいと思います。